認知症ビッグバンの時代を前に (朝礼ネタ70)

言わずもがな超高齢社会を迎えた日本。介護保険制度は軽度者を切り捨て始めました。
認知症の高齢者はあと5年で700万人を超えるとされ、65歳以上高齢者の5人に1人の割合となります。
これ、大変な時代ですよ。75歳以上に絞れば3人に1人とさえ言われているんですから。

そんな中、認知症介護の世界は「地域で支える」時代へと大きくシフトしています。いや、シフトせざるを得ないんですよね。
認知症特有のいわゆる「困った」症状を押さえつけることは「人権尊重」に反するとされ、「その人らしく」がキーワードとなっています。
そして、特別養護老人ホームをはじめとしたいわゆる「箱モノ」は、人手不足と相まって受け入れ限度を超えてしまっているのです。

こうした時代に、「地域で支える」活動を推進していくことは正しい方向性だと思います。
誰だって見知らぬ土地の見知らぬ人に介護されて人生を終えるよりは、住み慣れた町、家で最期を迎えたいと思うでしょう。
それでも家族介護に限界はあり、人手不足は解消されません。

ここで、今最大級の期待が持たれているのが、地域のアクティブシニア層です。
時間に余裕もあり、経済的にも困っていない。そして、自分の余生を何か人の役に立つことにと考えているアクティブシニアは多いはず。
この人財を発掘し、活用するために今、様々な取り組みがなされ始めています。
いわゆる、介護の専門職ではないけれど、例えば少しの知識と経験を何らかの形で得ることでできることはたくさんあるのです。
例えば、病院への移動支援とか、ごみ捨てや犬の散歩など周辺活動の支援とか。

「地域で支える」って言葉ばかり先行しているけれど、実はとっても大変なことだと思います。
でも、ちょっと興味のある方々の力を借りて認知症や、介護を必要とする高齢者の方々の暮らしが地域で継続できれば
大変さ以上に素晴らしい社会になると思いませんか。

いずれ認知症罹患者が1000万人を超える時代を迎え、「認知症ビッグバン」なんて意味不明な言葉を使う方がいますが、
認知症高齢者は爆弾でもなんでもない、人間なんです。
人が人を支える工夫を、ネットワークを広げて行けたらきっと素敵な地域社会が増えていくのではないでしょうか。

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