市場が違うとニーズも違う (朝礼ネタ665)

1965年、エンジンからシャーシまで全て自社開発のホンダ・F1マシーンが、F1グランプリで優勝しました。

タミヤの田宮社長は、ホンダF1マシーンを模型にしたいと考えます。しかし彼はその製品化を躊躇していました。
なぜならF1フランプリという自動車レースへの日本国内での認知度が低いからでした。
ホンダのF1グランプリ優勝も、新聞では小さな三面記事が載っただけという程度だったのです。
この程度の人気しかないF1レースの自動車模型を製品化して売れるのかは甚だ疑問でした。

そのことを思い迷いながらイギリスへ出張した時に、田宮氏はイギリスの代理店社長に相談してみました。
するとかの社長は絶対やるべきだと即答します。曰く、
「ヨーロッパでは年寄りから子供まで誰でもがF1を知っている。だからホンダの偉大さもみんなが理解している。
 そんなヨーロッパではホンダF1マシーンの模型は必ず売れる。」

そして持ち前のこだわり精神で、タミヤは本物のマシーンを徹底的に精密に模型化しました。
こうしてできたホンダF1マシーンの模型は、
世界の模型メーカーが2千社余りが参加する世界最大のトイフェアーに持ち込まれました。

タミヤもまだまだヨーロッパでの知名度が低く、小さなブースしか持てないような頃です。
しかしホンダF1マシーンの模型は人々の注目を集め、たちまちタミヤの狭いブースは人で溢れ返りました。
それほどF1で優勝したホンダは認知され人気があったのです。

ニーズというものは、市場毎に違っていることを再認識させる話です。
自分の小さな世界観だけで、市場のニーズを判断することのないように気を付けなければなりません。

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