思い違いし易いニーズの違い (朝礼ネタ664)

乗用車の種類は、軽自動車から大型高級車やスポーツカーまで多種多様です。
これらにうち、台数的にたくさん売れているのは、圧倒的に軽自動車や大衆車と呼ばれる小型車です。
つまり消費者のニーズがこの辺りのクラスの乗用車に集中しているということです。

それでは、プラ模型を企画する時に、実車のニーズが軽自動車や小型車にあるからということで、
それらを模型化した製品を販売して売れるかというと、これはまず失敗すると言われています。
なぜなら生活の足として使う実際の乗用車のニーズと、作って眺めることで楽しみを得る自動車模型のニーズとはまるで違うからです。

実際の自動車のニーズは、ボディスタイルの好みに加えて、乗り心地や運転感覚の善し悪し、
室内の広さやレイアウトなど実用面があり、最大のニーズは購入価格です。

ユーザーは先ずは購入可能な価格から入り、その範囲内で自分のニーズに合った自動車を絞っていきます。
そこには大部分のユーザーにとって、「お金さえあれば」という制限が発生し、
結果本当は欲しかった自動車を断念せざるを得ない状況が多々あります。
さらには高価過ぎて初めから選択肢の外という状況もあり、それらの状況は「憧れの自動車」というものを登場させます。

自動車模型のニーズとは、実にこの「憧れの自動車」なのです。
従って売れている実際の乗用車を模型として販売しても、それほど売れることはないわけです。

こうして順を追って考えると、至極当然なことのようですが、この類の短絡的な思い違いや考え違いは案外とあるようです。
企画が外れだったけど何が原因か分からない時には、この方向をチェックする必要があるのかもしれません。

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