自分に自信を持つこと (朝礼ネタ631)

模型の大手メーカー・田宮模型はさまざまな努力を重ね、海外市場でもその製品の優秀さが徐々に認められるようになっていきます。
しかしまだまだ欧米市場では後発の弱みで、外国の流通業者からは高飛車な商談に晒されます。
高飛車な商談とは即ち単なるプライスダウンだけの交渉で、
要するに「日本製模型ならこの程度の値段に抑えないと売れやしない」という、謂れなき遥か上から目線の態度です。

後にはタミヤ模型の最大の理解者になった田宮の英国総代理店の社長が、ある製品の発売に際し、
欧米メーカーのライバル製品価格を引き合いに出した価格設定を要求しました。
その時に田宮社長は、
「安い価格が欲しいならその製品に甘んじろ。タミヤの品質が欲しければタミヤのプライスに納得すべきだ」
とその欧米製品を投げつけて怒りました。

また米国の最大手バイヤーがかなりの大型商談を持ちかけて来た時には、
プラスティック材料の量による価格設定を提案したそのバイヤーを、
先代社長が「ウチは肉屋じゃない」と追い返したといいます。

一歩間違えばこの姿勢は独善的な高慢チキになりかねません。
しかし田宮模型の経営者には自社製品の品質に対する絶対の自信があり、そのことに裏打ちされた言動でした。
それは前述の英国総代理店社長が、自分のその時の姿勢が間違いであった後述していることからも明確です。

自社製品に対するそれだけの自信は、そうそう持てるものではありません。
長期間にわたりコツコツと、そして粘り強く最大限の努力を継続しなければ得られないでしょう。
会社も個人もその意識を持つことはとても大切だとは思います。
まあ、なかなか難しいことではありますが。

もう1記事読みませんか?


職種別


シェアしていただけると喜びます。