どん底の状況を救った上司の一言 (朝礼ネタ601)

先日、ある経営者の本を読んでいました。
その中に、ハッと気づかされることがあったので、皆さんにお話しします。

その本の中の登場人物、仮にAさんとします。
Aさんは、都会にある会社本部で管理職として働いていましたが、地方の支社に転勤になりました。
本社勤務でずっと働くことを希望していたAさんは、地方に変わることに不満を感じていました。

しかし、上司に説得され、しぶしぶ地方の転勤を承諾しました。

さて、移動先の支社に勤務してAさんは、びっくりしました。
仕事の個々のスキル、会社の経営状況、全てが本社のレベルより低かったからです。

Aさんは、社員個々のレベルアップが重要だと思い、社員を集めて言いました。
「はっきり言うが、この支社のレベルは基準以下だ。接客の行い方をはじめ、徹底的に改善をして、より良いサービスを提供していけるようにしようと思う」

そこから、Aさんの改革が始まります。
社員の悪い所を見つけては、改善ポイントを指摘していくという風に、教育に専念しました。

さぁ、会社はどうなったかというと…。
会社の成績はどんどん落ちていき、さらには社員がどんどん辞めていくようになりました。

辞めようとする社員を止めようと説得するAさんでしたが、止められず。
もうこの支社は終わったなと思ったAさんは、そのことをお世話になった上司に報告しました。

そこで、上司が一言。
「今度、辞めると言ってくる社員がいたら、笑顔で喜んで見送ってあげなさい」
Aさんは、その言葉を聞いて「何を言っているんだこの人は」と思ったそうですが、どうせつぶれるなら、最後になんでもやってやろうと思い実践しました。

「そうか、辞めるんだ。今までありがとう。次はどんな仕事をするのか決めているのかい?どんな仕事でも、君が楽しく、元気で働けることを祈っているよ」
そう、半ば自棄で笑顔で明るく言ったAさんですが、自分で言った後にハッと気づいたのです。

そうか、自分は今まで社員のレベルアップを図ると言ってきたけど、社員のことを全然考えていなかった。
社員の教育は何のためにするのか?
社員のためか?自分はそうは思っていなかった。
会社のため、売り上げのため、いや本当は自分のためだった。
自分の出世のため、実績を出して本社に戻りたいためだった。

そこから、Aさんは社員の悪い所を見つけるのではなく、社員の良い所を見つけ、見つけたらすぐに褒める、お礼を言うようにしました。
今や、その支社はトップの成績は誇り、Aさんは本社で管理職への教育アドバイザーになっているそうです。

私は、この話を読んで、自分もAさんのように人の悪い所ばかりに目を向けていたなと思いました。
人の良い所を積極的に見つけ、そしてそれをちゃんと社員にフィードバックするようにしようと思います。

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