ヒヤリハット体験に気をつけよう (朝礼ネタ492)

中国大陸の砂漠で羽ばたいた蝶がちょこんと巻き起こしたひとつむじの風が、やがて海を越えて、大きな嵐となって日本にやってくる。

風が吹けば桶屋が儲かるなんていうことわざもあります。
なかなか想像が及びづらいですが、こういう「小さなことが積み重なってついには大きな影響を及ぼす」ということを、バタフライ・エフェクト、バタフライ効果などと呼ぶそうです。

または、「クレオパトラのため息」っていう例え話を聞いたことがあるでしょうか。
これは歴史上の古代エジプトの絶世の美女クレオパトラがついたため息の中にふくまれている空気分子のひとつがいまもまだこの世界の空気中に漂っているかもしれず、私たち現代人もクレオパトラと同じ空気を呼吸しているのかもしれない……という話です。

突拍子もない途方もない話が、学問上で大真面目に議論されていることすらあるのです。

さて、こうした過去の小さな小さなことの積み重ねが現在に大きな影響を及ぼすというのは、われわれ建築業界ではおもに「ハインリッヒの法則」として知られています。日本では「ヒヤリハットの法則」といえば、もっとわかりやすいかもしれませんね。

つまり、ほんのちょっとした「ヒヤリ」とか「ハッ」と感じた体験が、いつか大きな災厄につながるかもしれないから、未然に防いでいくべきだという考えかたです。
ハインリッヒの法則によれば、300件の小さなヒヤリ・ハット事例のうち、29件が小規模の事故や災害を招き、そのうちのさらにひとつが重大な事故や災害を引き起こしてしまうといいます。

みなさんも、ヒヤリハットする体験のひとつくらいはしたことがあるでしょう。仕事をしていればそれくらいは当たり前ですが、問題はその体験をまわりと共有して再発防止につなげられるかどうか。

今日一日、ヒヤリハット体験があるかどうか気をつけつつ、もし体験したならば速やかに申し出て対策をみなさんで考えてみてください。

もう1記事読みませんか?