「笑い」の効能 介護の世界にこそもっと笑いを (朝礼ネタ427)

介護の世界において、「笑い」は何かと後回しにされがちです。
もちろん普段の何気ないやりとりの中で、利用者が笑えるよう工夫を凝らしているという方もいることでしょう。

とはいえ、笑顔をつくる機会の一つであるレクリエーションは、食事・排泄・入浴──三大介助で多忙な毎日のスキマ時間に行われているのが現状です。
事故による怪我等なく乗り切るために利用者も介助者も手一杯の毎日、「笑い」が二の次になってしまうのも無理はありません。

しかし、そんな「笑い」が医療効果を持っていることを皆さんはご存知でしょうか。

「笑いはストレスを緩和させる」といえば、ほとんどの人は「それはそうだろう」と首を縦に振ることでしょう。
事実、笑うことはコルチゾール──ストレスを感じたときに分泌が増えるホルモンを減らす働きがあると科学的に証明されています。

一方で、「笑いはガンに効く」と聞いたら、皆さん驚かれるのではないでしょうか。
なんとお腹の底から笑うだけで、ガン細胞やウイルス感染細胞と闘うナチュラル・キラー細胞が急増すると実験によって証明されているのです。

実験は十九人のガン患者をグランド花月に連れて行き、三時間喜劇を見せて大笑いさせるという内容でした。
喜劇を見た前後で、患者の血中のナチュラル・キラー細胞を比べると、ほとんどの人が最大でなんと6倍も増えていたのです。
実験を行った医師が、「ガン患者の治療に『笑い療法』を取り入れるべき」と提案するのも頷ける結果です。

もちろん、だからレクリエーションの機会を今よりもっと増やそうというのは、現実的に考えて難しいと思います。
ただ、淡々と介助をこなすだけの日々を送っていませんか。

笑いが利用者にとって良い影響をもたらすことは説明した通りですが、それは介助者の健康状態にも同じように良い影響を与えます。
笑いを単なる「娯楽」として軽んじることなく、これも立派な医療なのだと理解した上で、ぜひ積極的に笑みをつくれるような関わり方を心がけてほしいと思います。

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