少数意見の大切さ (朝礼ネタ397)

大学時代に客員教授のデザイナーの方から伺った話ですが、小学校1年のときに先生から、「紙に丸を書いてみましょう」と言われたそうです。他のクラスメイトはみんな、普通に鉛筆で丸を書いたのですが、その方だけは鉛筆で紙を外側から塗りつぶし、真ん中だけを丸く残しました。

すると先生が大変ほめてくださり、その方は一生自分に自信が持てるようになったそうです。

この話の教訓は2つあります。1つは、少数意見を頭ごなしに否定せず、尊重することが大切だということです。

もう1つは、少数意見のほうが正しい場合があるということです。この話に関しても、実は塗りつぶしのほうが正解なのです。なぜなら、線には面積があるからです。丸を書いただけでは、それは数学上の円ではなく、輪になってしまうのです。

この2つの教訓は、われわれの仕事に広く当てはまるのではないでしょうか。単に少数意見を尊重するというだけではモラルの領域を出ませんが、そこに正解が含まれている可能性があるとなれば、実務上もおろそかにはできません。

これらの教訓を生かすためには、まずは自分自身が少数派であってもためらわず主張する覚悟が必要です。それ以上に大切なのは、自分が多数派に属する場合に、少数者の意見を先入観なしに聞くことです。

学校の授業も会社の会議も多数派を優先して画一化されがちですが、例の小学校の先生は、教育者として非常に優れていたと言えるでしょう。この姿勢をわれわれも模範にしたいところです。

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