本屋の行く末 (朝礼ネタ389)

今朝は、本屋の将来について少しお話したいと思います。

出版不況と叫ばれて久しいですが、みなさんご存じの通り、書店の経営状態は決して良いものとは言えません。
それでも私たちは本をお客様に届ける仕事にやりがいを抱き、こうして今日も勤めているわけですが、私自身、将来が不安な点はあります。
それは、本当に世間は本を求めているのか、ということです。

いつまでも棚に積まれ、出版社と取次、書店を行き来するだけの本。

社会が本を必要としなくなったから、本が売れていないのではないか。
ならば、本屋は消えゆく定めなのではないか。
そう考えてしまいます。

ところが先日、こんなことがありました。
店内でも奥の方にある、哲学系の棚の前に、中学生程度のお客様がいました。
お年を召した方ならともかく、あのように若いお客様は珍しいものです。
少し眺めていると、お客様はたいそう吟味された上で、棚さしの一冊を手に取り、レジに向かわれました。
私が品出ししたものだから覚えていますが、それはもう返品すべきか悩んでいた商品でした。

また、こんなこともありました。
返品できない岩波文庫で、開店当初からずっとある商品が、ふとしたときに売れるのです。

あまり目立たない、一冊二冊の本です。
人気作でもなければ、映画化、ドラマ化するものでもない。

けれど確かに、その本を求めるお客様はいらっしゃる。
そう思うと、私の悩みは晴れました。

どうなるかわからない書店の未来ではありますが、本をお求めのお客様にそれを届けるという役目は変わりません。
今日も、頑張っていきましょう。

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