技術者としてあるべきの姿 (朝礼ネタ311)

トヨタとソニーは日本を代表する世界的モノ作りの会社です。この二社が共同でコンセプトカー製作に取り組んだことありました。

両社スタッフ合同のある会合でソニー側の代表者がコンセプトを発表した時、トヨタの技術陣が皆揃って首を捻ったといいます。
彼らにはその発表は理解し難いものだったのです。そして色・形状・大きさなどの概念を具体的に数値化して説明することを希望したそうです。

これはイメージから入るソニーとビジュアルから入るトヨタの違いです。
どちらが良く、どちらが悪いということではなく、モノ作りに関する両社の違いがよく表れた逸話ですが、
視覚化、具体化ありきのトヨタがいかにも技術者の集団だと思わせる話です。もっと正確に表現すれば、メカ屋や板金屋などの技術屋の集まりなのです。

かつてのトヨタ自工の社長・石田退三は、「三河の田舎もん」を自称し、それを誇りとしていました。

「田舎もんのエエとこといえば、なによりも純粋と勤勉である。田舎もんはひたすらに直進する。骨惜しみをしない。苦労を厭わぬ。
 しぶとくて、がめつくて、欲が深くて、何事にも真っ正直である」(招魂80年)

と石田は書き残しています。

地味な作業をコツコツと根気よく続け、手を抜かないことはもちろん、その精度や仕上がりと作業の効率化のさらなる向上に拘りながら、真摯に目の前の作業に取り組む。
これはまさに技術者のあるべき姿ではないでしょうか。

技術者の原点ともいえることを、我が身を振り返りながら考えたいと思います。

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