搭乗員にやる気があるかどうかだ (朝礼ネタ245)

これは、真珠湾奇襲作戦を準備していく過程で、山本五十六連合艦隊司令長官が最も気にかけていた事の一つです。

この作戦は、現在私たちが思う以上に奇想天外な作戦で、当時としては単なる博打と評されるほどに常識外れの作戦でした。
もちろん山本五十六にはそれなりの成算と、それ以上に圧倒的戦力の差がある米国相手の戦争で、乾坤一擲勝機を掴むにはこれしかないという必死の思いがありました。

この様な前代未聞の作戦の具体的な内容の立案を任された源田実という、作戦実施部隊の参謀が、何度も連合艦隊の参謀からこの点に関して問われました。
曰く「長官が一番気にしておられるのは司令部の意向などではない。搭乗員にやる気があるかどうかだ」

この困難な作戦を実施するには、数々の難問を解決するための懸命の研究と、極めて厳しい訓練が必要でした。
そんな過酷な状況を克服するには、実戦を担う航空機の搭乗員たちが本当にやる気があるかどうかに掛かっていることを、山本五十六は承知していたのです。

このことは管理職を務める私たちに、非常に大切な事柄を伝えています。
一つの仕事を行うに当たって、実行部隊は部下たちであり、部下のやる気なくしては仕事の完遂は不可能だという、単純明快な理屈を私たちはしばしば忘れてしまいます。

部下のやる気がどうなのか、常に注視しておくことは最重要事項です。
部下の正確な精神状況を把握し、その状況の沿って的確な措置を講じることが管理職の最大の任務なのではないでしょうか。

山本五十六はこのことを十分に知っていたからこそ、あの難しい作戦を見事成功させることができたのでしょう。

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