日本永代蔵 ?江戸時代の富と不動産 (朝礼ネタ1347)

井原西鶴の日本永代蔵、と聞くと学生時代の古典のイメージですが、実際に読んでみればそのタイトルが頭の中で変わっていきます。財産の作り方と守り方、いった感じです。

タイトルをしいて訳せば、日の本の財産家とその長く続くコツ、です。なかに描かれているのは、代々の豪商もいれば一代で財を成した人、さらには身代を潰してしまった人まで幅広く描かれ、時に滑稽でさえあります。

例えば無駄を省く合理主義者の例で、正月の餅は硬くなったものを量り売りで買いに行かせるなどが出てきます。一文でも安く買うためです。

身代を長く続かせた家の例では、無能な息子には後を継がせず、有能な婿養子に後を譲る家訓を実行していたともあります。

しかしこの場合、後に禍根を残すこともあるため、息子たちには安定資産として地所を与え、そこからの収入で堅実に暮らすように勧められています。

この流れからでしょうか、家を買うときには大きな邸宅は買うな、という話もありました。
もしいい庭を楽しみたいのならば、見事な庭を持つ家のとなりに家を買え、というのです。庭の維持費がかからず、しかも税金も安く庭を鑑賞できる、というのです。ただし、自分の好みの庭に作り変えることだけはできませんが!

ここまでくると、落語の世界ですが、江戸時代すでに不動産の価値が高かったことが偲ばれます。

土地とは動かざる財産で、文字通りの不動産です。多くのものが揺らぐ現代で、人は安定感をもう一度確かめたいと思うはずです。土地の価値を今こそ高めていきましょう。

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