ある支店で出会った派遣スタッフさんに脱帽 (朝礼ネタ1277)

かなり以前のことですが、関西方面の支店に移動になった時のことです。
その時に、自分が移動したのとほぼ同時に入店した派遣のスタッフさんがいました。
テキパキハキハキとして、感じもよく言葉使いなども問題がない人でした。

こんな人は長く勤めてほしいものだと思って、あれこれと面倒を見ていたのです。
この派遣さん、派遣という立場でありながら非常に熱心に接客をしてくれる人だったんですが、残念なことにお酒が飲めないということだったんです。
当店はお酒メインの店ですので、お酒が飲めないということは、特にカクテルの味の説明などができないということで、その点だけは困ったなと思っていたのです。

しかしある日、チーフのバーテンダーさんが言うことには、その派遣スタッフさんがカクテルのレシピを片っ端から聞いてくる、ということでした。
確かに、何と何を混ぜて作るのかわかっていれば、味の見当はつくものです。

しかしカクテルの種類というのは、本当に数限りありません。
うちの店で扱っている、メニューに載っているものだけでもかなりの数です。
加えてお客様の注文で、特別のカクテルを作ることもあるのです。

それを全部暗記したのだろうかとちょっと疑問に思ったのですが、店内でのその派遣スタッフの接客を見ていたら、本当に覚えてしまったんだなと実感できました。
お酒自体の強さなどもバーテンダーたちから聞いて、どの程度強いカクテルなのかとかも、大体分かるようにしたということでした。

思わず休憩時間に当人に、すごいねと言ったんですが、返ってきた言葉はこれまた脱帽ものでした。
もちろんお客様に満足していただきたいし、自分はお酒が飲めないのでこの程度の努力は当たり前だというのです。
そして加えて、この知識は絶対に後々役に立つと思うんです、と付け加えてきました。

仕事だけのための努力というのは疲れますし、時にそれはストレスになってしまいます。
でもこの派遣スタッフさんの場合、自分のためでもあると言い切ったんですね。
その点に、覆わず脱帽してしまった自分です。

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