ホームズとワトソンの食卓 (朝礼ネタ1274)

誰もが知っている名探偵といえばシャーロック ホームズです。子供の頃ワクワクしながら読んだ方も多いと思います。ですがオリジナルのホームズは実はかなり、子供向けの物語のヒーローではありません。

「4つの署名」の冒頭は、モロッコ革の滑らかなケースに入れてある注射器から1日3回7%のコカイン溶剤を摂取するというホームズの日課から始まります。子供向けにはここの部分が省かれているようで、時代の変化を感じます。

時代に変化はこれだけではなく、当時の食生活を読むのはとても興味深いことです。

ハドスン夫人が二人に提供している料理はいかにも、19世紀の大英帝国です。お茶はインドや中国から、コーヒーは中東から、スパイスは東南アジアから、パンの元となる小麦はアメリカやカナダから運ばれました。ブリテン島とアイルランドではジャガイモが生産されました。

このジャガイモこそが一般市民にとっての主食でした。この時代の社会史の研究では富裕層になるほど果物や野菜の購入額は増え、一方で貧困層ほど野菜の購入額が少なくなっています。
富裕層ではジャガイモは肉の付け合わせのような位置付けであり、貧困層ではジャガイモでカロリーを摂取していたのです。

面白いのは、ジャガイモが貧困層にとって貴重なビタミンCをもたらしていたことです。当時はまだビタミンが発見されていなかったので偶然が重なり、ラッキーな結果を生んだといえます。

この時代に黄金期を迎えた大英帝国ですが、当時の料理が日本の
「洋食」のベースになっているのです。
ローストビーフ、ビーフシチュー、カレー、桃の缶詰、などは作品の中に出て来ます。

遊びゴコロを持って目の前の食べ物にいろんな想像をしてみてください。口に入れた時、これまでとは味わいが変わってくるかもしれません。

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