トヨタに職人はいらんのだ (朝礼ネタ126)

世界的な自動車メーカー「トヨタ」の草創期、工場の生産性向上を目指す中で、そんなセリフが飛ぶ時もあったそうです。

優れた工業製品を作り上げるには、職人の熟練した技術が不可欠です。しかし熟練と生産効率は相反するものとなりがちです。
熟練の職人の育成には時間がかかります。従って生産効率は職人の技を持たない普通の工員でも一定の品質を保てる生産方法を取り入れないと上がりません。

その頃のトヨタでは、例えば機械の間を右利きの人が動く時、右回りと左回りのどちらが能率的かストップウォッチを持って調べました。
この様に歩く方向や、足の運び、手の位置まで無駄がないかチェックしたといいます。

「職人はいらん」とは、生産上のこの様な創意工夫を怠りがちな、自分の技能に胡坐をかいた職工は不要という意味です。
つまり良い製品を作るのに時間がかかるのは当たり前なのではなく、より効率的に良い製品を作る恒常的な努力が求められたのです。

しかしだからといって熟練の技術をないがしろにしているわけではありません。
中学卒の若者が工業技術を学ぶトヨタ工業学園では、現場では既に機械化された手作業も徹底的に教えています。
それはモノつくりの原点が手作業の技術である事を教えているのです。
その上で、改善意識や創意工夫という考え方を叩き込んでいきます。

第五代社長の豊田英二は、「人間がモノを作るのだから、人をつくらねば仕事は始まらない」と言っています。
その人とは、モノつくりの技術を大切にして向上させながら、同時にどう工夫すれば今より効率的なモノつくりができるのかを、
総合的観点から常に創意工夫する人なのではないでしょうか。

あなたは日々の作業を、ただ漫然とこなしてるだけではありませんか?

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