おばあちゃんの社交場 (朝礼ネタ1235)

私のうちは東京の住宅街にあります。
住宅街ということもあり、地域に根付いたお店が多いのですが、中でも銭湯は、この町になくてはならないものです。

自宅にお風呂があるのが当たり前の現代、【銭湯離れが進み、多くの銭湯が消えている】ということをよく耳にします。
しかし、わが家の近所の銭湯は、毎日多くの常連客でにぎわっています。
たとえば、夕方5時過ぎになると、子供たちが入ってきます。
きっと、外で思いっきり遊んできたのか、【遊び友達とそのままお風呂に入りにきた】という雰囲気で少し騒がしくしていました。
銭湯が開いた時間から入っているお年寄りが「静かにしなさい」と一喝し、つづいて湯船に入る前の“掛け湯”や銭湯でのマナーを教えます。
でもさすがは年の功、一喝した後は、この上なく優しく、愛情を持って教えてあげます。
そしてこのおばあちゃんたちは、とっても長湯なのです。

湯船は40度に満たないぬるめのお湯、その中で、長い時間、井戸端会議ならぬ湯船会議を繰り広げています。
普通なら、指などがふやけそうなのに、おばあちゃんではわかりません…。
そうこうしてやっと出たかと思えば、今度は脱衣所で、体の汗が引くまでおしゃべりに花を咲かせます。
その間にもおばあちゃんは、赤ちゃん連れのお母さんには、お母さんの着替え中に赤ちゃんの面倒を見て、それぞれの年代に合わせた対応でコミュニケーションをとっています。

そうしたおばあちゃん独自の方法で各世代とのつながりを作りながら地域のつながりも作っているのかもしれないと思ったほどです。
そして、この銭湯に来る人は、おばあちゃんたちのおかげで汗を流すだけでなく、心のシミも流してリフレッシュできているようにもみえます。

こうしたおばあちゃんの活躍の場が銭湯で、こんなおばあちゃんがいる限り銭湯が消えることはない、消えてほしくないと心から思えた光景です。

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